毎日の生活の中で、「気にしすぎだよ」と言われたり、人混みに外出するととても疲れてしまうことはありませんか?
もし上記のような経験がある場合、あなたはHSPかもしれません。
HSPは上記以外にも「大きな音や光が苦手」であったり、「周囲に機嫌が悪い人がいたら、自分のせいではないかと考えてしまう」など、周りの環境を敏感にキャッチしすぎて疲れてしまうなどで悩んでる方が多くいます。
そもそもHSPとは?
近年、繊細さんという言葉とともに有名になったHSP。
そもそもHSP(Highly Sensitive Person)は、日本語に訳すと、「とても繊細な人」という意味です。
ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person、HSP)とは、環境感受性(Environmental Sensitivity)あるいはその気質・性格的指標である感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)が極めて高い人たちを表す言葉である。
ハイリー・センシティブ・パーソン – Wikipedia
90年代後半に、アメリカの心理学者エレイン・N・アーロン 博士が提唱しました。
HSPは物事への感受性が高く、周りの空気を読むことに長けているとされています。
しかしその反面、空気が読めすぎてしまうことで他の人の言動や感情に影響を受けやすいとされています。
そのため、知らず知らずのうちに精神的な疲労が蓄積している人も多く「生きにくさ」を感じる人もいるようです。
そこで本記事では、HSPさんがその気質を理解し向き合うことができる本を厳選して10冊ご紹介しようと思います。
- HSPの本の選び方がわかる
- HSPが気質を理解し向き合うことができる本がわかる
HSP向け本の選び方のポイントとは?
HSPさん向けの本は世の中に数多く存在しています。
その中から自分に合ったものは何?本を選ぶ時何を意識すれば良いの?
そのような疑問を持たれている方が多くいます。
HSPさん向けの本の選び方のポイントはこちらです。
- 著書はどのような人か?
- ボリュームが自分に合っているか
- 自分の型に合っている本であるか
では一つずつ見ていきましょう。
著者はどのような人か?
HSPの書籍は世の中に多く存在しており著者も様々です。
著者自身がHSPであれば具体的な解決方法や心が楽になる考え方を実体験から提案してくれる可能性が高まります。
家族であればHSPを客観的に見たときに周りからどのように映っているのか、本人とそれを支える家族にできることはあるのかなど参考になるでしょう。
精神科医やカウンセラーが著者であれば専門的な視点から根拠に基づいた知識を教えてくれます。
このように著者によって得意としている分野、読者に伝えることのできる情報は変わってきます。
ボリュームが自分に合っているか
あなたは日頃から読書をしていますか?
HSP向けの書籍は漫画のような図やイラストが中心のものから、ほとんど文章の専門用語が多く使われている難しい本まで様々です。
日頃から読書をしていない人がいきなり専門書のような難しい本を読もうとすると、なかなか内容が入ってこない、読むことが苦痛になってくるという現象が起きる可能性があります。
どれだけ本の内容が自分の探し求めている内容であっても読み進めて理解できるものでないと意味がありません。
自分の読解力、読書に割ける時間を考え自分に合ったボリュームの本の選択が重要です。
自分の型にあっているか
HSPは以下の4つの型に分類されます。
- HSP(内向型HSP)
- HSE(外向型HSP)
- HSS型HSP(刺激追求型HSP)
- HSS型HSE(刺激追求・外向型HSP)
自分とは別の型の著者の話では、共感ができない、参考にならないといったことが起こる可能性があります。
自身はどの型のHSPに当てはまるのか、その著書は自身の型に向けての内容であるのか確認してから購入することをおすすめします。
HSPの向き合い方がわかる本10選
では次に実際にHSPの向き合い方がわかる本をご紹介していきます。
①『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本 』 武田友紀著
HSPが繊細さんと呼ばれるようになったきっかけの本です。
多数のメディアに取り上げられており、HSPに関する本といえば本書をイメージする方も多いです。
- 著者がHSP兼HSP専門カウンセラーである
- イラストが多く初心者でもわかりやすい
著者である武田友紀さんは日本で数少なくHSP専門のカウンセラーであり、また自身もHSPであることを公言しています。
HSPであるからこその実体験と、カウンセラーとしての専門的な知識が詰め込まれている一冊となっています。
またイラストが多く使用されており普段、読書をしない方でも読みやすいボリューム感となっています。
②『敏感な世界に生きる敏感な人たち』 イルセ・サン著
世界中の多くの国と地域で読まれている超有名書籍です。
- 著者が心理療法士である
- HSPの型別に解説が記載してある
著者のイルセ・サンさんはデンマーク人の牧師であり心理療法士でもあります。
またHSPのセラピストとしても活動されており心理療法士の視点やセラピストとしての視点で内容が書かれています。
様々な方のカウンセリングをしてきたことでHSPが抱えやすいメンタルの悩み、HSPが幸せを味わうためのヒントが本書では記載されています。
また前述したHSPの型についても記載されており、どのタイプの方でも読んで、為になる内容となっています。
③『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著
HSPを提唱したエレイン・N・アーロンさんによる著書です。
- 著者がHSPの提唱者である
- HSPの基礎が理解できる
本書の最大のポイントはHSPの提唱者が著者であることです。
なぜHSPの研究をするに至ったのか、HSPの特徴、対処法など様々な内容が記載されています。
研究に関する記述が多いため少し内容としては難しく、ボリュームも少し多めとなっています。
日頃、読書をしない方であれば読み切るまでに時間がかかると思います。
しかし本書はHSPの提唱者が執筆している本であり、言うなればこの本はHSPに関する教科書になります。
これからHSPについて学んでいこう、知っていこうという方にはぜひ押さえておいてほしい内容となっています。
④『10代のための疲れた心がラクになる本』 長沼睦雄著
学生視点で描かれているHSPに関する本です。
- 学生に焦点を絞って文章が記載されている
- 著者が児童精神科医である
HSPの多くは学生時代から集団生活において生きづらさを感じていることが多いです。
本書ではそんな学生にターゲットを絞ってHSPについて解説、また心のセルフケアを知識、心構え(マインド)、行動(技術)の3ステップで紹介しています。
著者が児童精神科医であるため根拠のある知識を身に着けることができます。
イラストが多いわけではありませんが、文章に振り仮名が記載してあり学生が読みやすいように工夫がしてあります。
学生をしているHSPの方やそのような子どもを育てている親御さんにぜひ読んでいただきたい1冊となっています。
⑤『敏感すぎる自分が幸福いっぱいに変わる生き方』 保坂隆著
HSPをマイナスなものと思わずに長所として考える本です。
- HSPのすばらしさを伝えてくれる
- 今のままでよいと思わせてくれる
- 著者が精神科医
HSPの特徴や、繊細になりすぎないようにする対処法などを紹介している本は数多くあります。
しかし、本書は一味違った視点で記載されておりHSPを長所としてとらえHSPのすばらしさについて記載してあります。
HSPであることを自身が肯定してあげることで自分は今のままでよいのだと実感させてくれる内容となっています。
⑥『敏感すぎる人の「仕事の不安」がなくなる本』 みさきじゅり著
HSPさんと「仕事」にフォーカスした本です。
- 仕事との付き合い方について学ぶことができる
- 著者がHSP専門のカウンセラー&キャリアコンサルタントかつHSP
こちらの書籍ではHSPと仕事についてで1冊まとめられています。
HSPであると仕事がうまくいかないや、仕事のやりにくさを感じていることも多いと思います。
そんなHSPさんが自分らしく働けるように「環境」「適性」「人間関係」「ペース」の4つのポイントで解説されています。
もし仕事で悩んでいることや困りごとがあるのであればぜひ読んでおきたい1冊となっています。
⑦『「HSP」で「ひきこもり」だけど私は元気です。』かほり著, 武田友紀監修・解説
マンガと文章で分かりやすくHSPについて説明をしています。
- 対話形式であり日頃、本を読まない人でもわかりやすい
こちらの書籍はイラストレーターのかほりさんの体験談とカウンセラーの武田さんのアドバイスを漫画と文章の対談形式で紹介しています。
対話形式の文章であり誰かと会話をしているような感覚で読み進めることが可能です。
日頃本を読まない方や、堅苦しい説明ばかりの文章が苦手という方でも内容がすらすらと入ってきやすい本になっています。
⑧『敏感にもほどがある』高橋敦著
HSPである著者の困った日常を描いたマンガ
- マンガであるため気軽に読むことができる
- HSPのあるあるがわかりやすく描いてある
本書はHSPの著者が日常の困りごとや、感じている生きにくさをうまくマンガに描き起こしている作品です。
マンガなので他の書籍に比べ内容は薄いです。
HSPの知識を深めるためにはおすすめはできませんが、自分以外にも同じような悩みを持っている方がいるのだと再認識することができる作品となっています。
家族や身の回りにHSPさんがおり、HSPさんの見ている世界を理解したいという人は読むとイメージが湧きやすくなることでしょう。
⑨『マンガ敏感すぎて、「毎日がしんどい」を解決する5つのメンタル術』ゆうきゆう著
精神科医監修のもと書かれているHSPのことを知るとっかかりとして良い1冊です。
- マンガで分かりやすくHSPについて解説
- 解決策も提示してくれておりすぐ行動に移せる
本書はマンガで分かりやすくHSPについて説明が書いてあり日頃は本を読まないという方におすすめです。
敏感なかたが成功を手に入れるための方法を『5つのメンタル術』と『3つの会話テクニック』としてまとめられており読んだ後すぐに行動に移せるような内容となっています。
マンガでボリュームが少なめなため手軽に読みたい方、HSPについてまずは何から読めばいいかわからないといった方におすすめの1冊です。
⑩『敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。』エレイン・N・アーロン著
HSPと「恋」について書かれた1冊。
- HSPと恋愛についてまとめられている
- 著者がエレイン・N・アーロン
最後に紹介するの本書は今までとは一味違った内容となっています。
本書ではHSPと恋愛についてで1冊書かれています。
著者はなんとエレイン・N・アーロンさんです。
海外のカップルの事例を紹介しながらHSPの恋愛の特徴について記載しています。
HSPの第一人者が語るHSPの恋愛事情、とても興味深く面白い内容となっています。
恋愛に失敗してきているHSPさん、恋人がHSPかな?と思われている方にはぜひ一度読んでいただきたい作品です。
まとめ
今回は悩めるHSPさんにおすすめの本として10冊ご紹介しました。
書籍によってテーマとしている部分や、ターゲットが違います。
著者や内容、ボリュームなど自身にあったものを選んでみてください。
今回の記事を参考にHSP関連書籍を読んでいただきあなたの悩みが一つでも解決することを願っています。
今回紹介したポイントを参考にぜひまずは1冊手に取って読んでみてください。
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