外出はとても疲れるHSPの皆さんにとって、少しハードルが高いものかもしれません。
毎日目にする景色ではない、目新しい場所や環境は刺激となるので疲れが溜まりやすいことは私もHSPなのでとてもよくわかります。
そこで、今回は外出中の疲労感を少しでも和らげ、より快適に過ごすための対処法をご紹介します。
日々の生活をもっと心地よく、自分らしく過ごすための6つの対処法をご覧ください。
- HSPが避けた方が良い場所や状況
- HSPが外出を楽しむための方法
HSPとは?
HSPとは「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」の略称で、生まれつき感受性が強くて敏感な気質を持った人のことです。
ハイリー・センシティブ・パーソン(Highly Sensitive Person、HSP)とは、環境感受性(Environmental Sensitivity)あるいはその気質・性格的指標である感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)が極めて高い人たちを表す言葉である。
ハイリー・センシティブ・パーソン – Wikipedia
他にも「繊細さん」と呼ばれることも多く、聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
HSPは、環境や性格と言った後天的なものではなく、生まれ持った「気質」です。
中にはHSPだから外出したくないと思う方もたくさんいますが、この記事では外出を楽しむコツをご紹介していきますね。
疲れる理由は刺激の量
まず、なぜHSPは外出すると疲れるのでしょうか。
それは、HSPは五感が鋭いので、必要以上に刺激をキャッチしてしまいます。
そのため、外の光を眩しく感じてしまう視覚的な刺激をストレスに感じたり、車の音や機械音などの聴覚的な刺激をストレスに感じてしまいます。
その他にも人混みから受ける刺激や、人の目線が気になったりと、外部から受ける刺激の量がHSPを疲れさせてしまう原因とされています。
HSPが避けるべき場所と状況
では、HSPが特に疲れてしまう場所や状況はどのような物があるでしょうか。
ここでは私が実際に避けていた場所や状況をご紹介します。
電車など人が密集している場所
通勤、通学で利用する電車などは、HSPなら特に苦手とする人が多いのではないでしょうか。
電車の音、たくさんの人の話し声、気になる目線、イヤホンから漏れる音楽、隣の人のにおいなど、刺激のオンパレードです。
これが真夏であると汗などの刺激も加わるので、到着することにはすでにヘトヘトになっている方も多いはず。
人が密集している場所はHSPにはおすすめできません。
テーマパーク・お祭りなど
こちらも人がたくさん賑わう場所です。
楽しい音楽も流れますが、話し声も気になるし、密集した人と時にはぶつかってしまうことも。
いろんなことが気になってしまい途中で「もう帰りたい」と思ってしまうこともありますよね。
ショッピングモール
お店の中でも刺激はたくさんあります。
とにかく明るい照明、色鮮やかな商品、すれ違う人々、あちこちから聞こえる音楽など、HSPが受ける刺激はさまざまです。
誰かと行けば気も使うので、そのお疲れ具合はさらに増えてしまいます。
工事現場
工事現場は、聴覚的な刺激がとにかく強いです。
機械音、車の音、工事音など、耳から入る刺激が特にストレスになるでしょう。
ほんの一瞬工事現場の前を通るだけならまだしも、通学路、通勤路である場合は毎日のことですし、工事は一定期間行われるので、そのストレスを繰り返し受ける必要が出てきてしまいます。
他の道を利用するなどして、上手に避けましょう。
苦手な人との外出
苦手な人との外出もできれば避けたいところです。
何を話したら良いかわからない、自分がよく気づいてしまうからこそ、気づかない相手が苦手など、色々と考えることがあるかもしれません。
それがもし上司など、目上の方の場合、断ることもできなかったり、色々と気を遣う場面が多くなりますよね。
そうなるとHSPは頭の中がフル回転になってしまい、必要以上に疲れてしまいます。
休憩のない細かいスケジュール
分単位で進むスケジュールもHSPは苦手とします。
お出かけの際も仕事に関しても、次から次に物事が進む場合、常に何か考えている状況となるので、ストレスとなってしまいます。
また、予定通りの進捗でない場合も、焦りが出てしまうので必要以上にストレスを感じてしまう原因となります。
楽しく外出するための対処法
ではHSPは楽しく外出することを諦めた方が良いのでしょうか。
そんなことは一切ありません。
それぞれに適切な対処法を行うことで、今までより外出をより楽しいものにすることができます。
イヤホンなどで刺激を減らす
外からの聴覚的な刺激には、ノイズキャンセリングなどを利用し物理的にシャットアウトしましょう。
また、自分の好きな音楽を聴くことで、満員電車などでの外からの刺激を抑えることができます。
最近ではノイズキャンセリング機能のみを使えるものなども販売されているので、ご自身にあったものを見つけてみてください。
サングラスで刺激を減らす
光の刺激を軽減させるにはサングラスがおすすめです。
また、同時にファッションも楽しむことができます。
傘や帽子で刺激を減らす
光を特に苦手と感じる人は、傘や帽子もおすすめです。
どちらも光を遮ってくれるので、ストレスの軽減が見込めます。
最近は晴雨兼用の傘もおしゃれな物が多いですし、その日の気分で帽子のデザインを変えてファッションを楽しむこともできます。
帽子は感覚が気になる方もいるので、ご自身にあったものを選んで使用するようにしましょう。
人の目が気になる人はマスクをする
HSPは外出時、人の目が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
そのような方はマスクをおすすめします。
コロナ禍を機にマスクを利用する方が増えましたが、コロナ禍を抜けてもマスクが手放せない方も多いはず。
見られるのが苦手な方は風邪やインフルエンザなどの感染防止にもなりますし、上手にマスクを利用しましょう。
出かける際は人の少ない場所・時間帯にする
HSPでも外出は諦めたくありませんよね。
もしお出かけする際は、人の少ない場所か、人の少ない時間帯にすると良いです。
テーマパークなどではなく、景色が良いところだったり、自然に触れることができる場所などです。
HSPは感受性が高いので、美術館などもいいかもしれませんね。
日頃のストレスを解消できるような場所を知っておくことも一つの対策と言えるでしょう。
とは言っても、やはり楽しい場所にもいきたいものです。
その場合の対処法を以下でご紹介します。
休憩できる場所を把握しておく
テーマパークやショッピングモールなどに出かける際は、予め休憩できる場所を把握しておくことをおすすめします。
少しでも休むことができる場所を知っておくことで、知らずに感じてしまうプレッシャーを軽減することができます。
「休めないかもしれない環境」ではなく、「いつでも休むことができる」環境を作っておくことで、少しでも安心して外出しましょう。
余裕のあるスケジュールを立てる
こちらも、外出時のプレッシャーを軽減する方法です。
分単位のスケジュールの場合、「疲れても休めない」と言うプレッシャーに襲われます。
また、もし休んでしまった場合、スケジュール通りにいかなくなるので、焦りが生じてしまい、余計にストレスを感じてしまう原因となってしまいます。
スケジュールを立てる際には、休憩する時間も考えて、余裕を持って計画しましょう。
刺激を避け外出を楽しもう
この記事では、HSPが外出すると疲れてしまう原因と、その対処法についてご紹介しました。
- イヤホンやサングラス、傘や防止等で光の刺激を軽減する
- マスクで人の目の刺激を軽減する
- 出かける際は人の少ない場所・時間帯にする
- 予め休憩できる場所を把握し、余裕を持ったスケジュールを立てる
HSPも様々です。
上記のように、ご自身にあった対処法を見つけ、せっかくの外出を楽しく過ごしましょう。
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